返信率の高いスカウトの文面とは

採用活動において存在感を増している、転職サイト各社が展開する「スカウトサービス」。GUPPYでもスカウト機能を活用している歯科医院は増加しており、2021年6月の利用率は27%、スカウト通数は2020年と比べて約2倍となりました。

　
求職者側も同様に、2022年卒業予定の歯科衛生士養成校の学生の8割が「スカウトを受け取りたい。」と答えたデータもあり、数ある求人情報の中から自分に合った歯科医院を探すより、自分に合ったスカウトを待ちたい、という考えの求職者が増えてきていると考えられます。

ここでは、近年、採用方法の主流になりつつあるスカウト機能の活用メリットや返信率を上げるメッセージ作成のコツを紹介していきます。

スカウトを送るメリット

スカウト機能を使うことによるメリットは、いくつかあります。

　
まず、応募を獲得するスピードが早くなります。求人情報を掲載したものの閲覧数が伸びない、まだ自院の求人を見つけていない求職者にみてもらいたい、そのような時こそスカウト機能の使い時です。

　
次に、返信があれば、応募につながる可能性がさらに高まります。

通常の応募では歯科医院側は応募者を選べないため、求める経験やスキル不足、希望条件とのミスマッチなどが起こることがあります。ですがプロフィールを見てこちらからメッセージを送るスカウトなら、求人情報をみて応募してきた方よりマッチする可能性は高くなり、応募へつながりやすくなります。
しかし、せっかくスカウト機能を活用しても、返信が来なければ意味がありません。スカウトは対象者から返信が来て初めて成功と言えます。

スカウトに返信されるか否かは、求職者の選定と送信するメッセージの内容にかかっていると言っても過言ではありません。募集したい求職者の人物像や自院に必要なスキルなどを把握した上でメッセージの内容を決めるのが重要なポイントになりますが、どういったメッセージを送ればいいか悩んでしまう方も多いことでしょう。

返信率が高いスカウトメッセージ

では、返信率が高いスカウトメッセージの内容とは、どのようなものになるのでしょうか。

「誰にでも」ではなく「あなたに」

まず、メッセージ作成において意識すべきポイントは、「誰にでも」ではなく、「あなたに」送っているという特別感をもたせたメッセージです。「あなたの」プロフィールを見て、「あなたに」応募してほしいからスカウトを送りました、ということが伝わるような求職者の心を動かすことのできる文章を作成することを意識しましょう。

そして、求職者のプロフィールに記載されている希望条件の中に当てはまっているところあることや、求人情報には記載していなくても求職者の希望する条件にどう応えられるのか、自院の求める人物像と求職者のスキルがいかにマッチしているか、などをわかりやすく記載するといいでしょう。

歯科医院のPRのみを行うような内容ですと、どうしてもメルマガ的な文章になりがちです。これではただの紹介文としかとらえてもらえず、見る人の印象に残らないものになってしまいます。

他にも、特徴がない、誰が読んでもあてはまるような文章のメッセージでは返信されず、読み飛ばされてしまう傾向にあります。文面に悩んでいる方は、まず相手のプロフィールを読み込んで、その方に合ったメッセージを作成してみてください。

医院の所在地を冒頭に書く

また、返信率の高いスカウトの多くが、メッセージ冒頭で医院の所在地について書かれていることがわかりました。求人サイトを検索して、自分に合った所在地・勤務地の求人情報に応募するのとは違い、スカウトの場合、まずはメッセージの文面のみで自分に合っている求人なのかを判断してもらう形になります。

スカウトの対象を選ぶ際には、まずは相手の居住地を確認し、近隣に住んでいる方には通いやすさを、遠方の方には引越手当や住宅手当などの福利厚生面を提案して送った方が効果的かもしれません。

読みやすさを心がける

また、注意すべき点として「文章量」があります。若い世代はスマートフォンでメッセージを確認しています。文章が長すぎると読みづらく、そもそも読んでもらえなくなってしまう可能性もあるため、PRしたい内容を箇条書きにするなど、読みやすさを重視したコンパクトな内容にまとめるのがおすすめです。

求職者の心を動かし、返信したくなるようなメッセージをつくり、返信率アップを目指すきめ細かな取り組みが重要になってきます。