マイナス条件をバネにした成功事例|歯科衛生士の採用
ここでは、実際にあった例にて失敗しない人材採用を紹介していきます。
事例①駅から離れ、土日診療ある医院の事例
新規オープンの医院における人材募集でした。
募集している歯科医院は、駅から5分バスか、車でないと行けない場所でした。診察は土日も診療しており、給与面においてもよくも悪くもない平均的な金額の求人でした。
・駅から少しはなれているところ
・土日診療
こちらの二つのデメリットとなる要素があるため、応募者が少ないかもしれないという予想でしたが、実際には多くの募集がありました。
その理由は、求人広告の原稿内容にありました。
これから「オープンする」という、「新しい環境で働いてみませんか」と言う提案において、医院の環境整備が整っていること、院内の人間関係においてのわずらわしさがないということを応募者にアピールできるように伝えたのです。
立地条件、診察時間など不利なところがありましたが、それ以上に新規オープン、環境設備、職場における人間関係などの強いアピールポイントを全面に出したことが功を奏しました。
事例②見学後の辞退が多かった医院の事例
開院してから5年目。
駅から徒歩5分、東京の郊外にある住宅地にある歯科医院になります。立地条件、給与面も問題ない条件でしたが、募集があまり来ませんでした。
求人広告はもちろんのこと、院内見学の方法について修正をはかりました。
なぜかといいますと、院内見学にきたあと、辞退が多く、採用にいたらなかったからです。
改善したポイントは以下の2つです。
・院内見学の時間をゆっくりととる
・院内の雰囲気に注意をはかる
まず一つ目は見学の際にゆったり時間をとり、院内を見ていただくことはもちろんのこと、応募者との面談も含めて、じっくり時間をとっていただくように改善を図りました。二つ目は院長からスタッフに院内見学がある旨を事前に伝え、応募者が来た際には、明るく挨拶をするように改善を図りました。
結果、採用者が増えました。
紹介した例にあったように、その医院のセールスポイントを際立てて、応募者にしっかりとアピールすることを重視する、そのためには自医院のユニークポイントをご自身で把握しておくことが大切になります。また紹介した事例をご覧いただいてご理解いただけていると思いますが、いずれも事前の準備が必ず必要になります。
採用募集を出してから、修正、改善できることではありますが、事前の準備を欠かさずに行うことで時間とコストを削減できます。また、有望な人材を取りこぼすことなく採用へつなげることになりますので、事前の準備はしっかりと行うように心掛けてみてください。
次は、採用する人材におけるそれぞれのメリット、デメリットについて説明していきます。
取材協力: アイコネクト合同会社 代表社員 内田幸一さん
一般企業にて15年間人材採用業務に携わり、2016年に独立。歯科専門のプロリクルーターとして、コンサルではなく、採用現場で院長・事務長と共に見学、面接まで同席し、採用力向上の仕組みづくりを行う。2023年度は28院を支援し、 オンライン含めて236名の選考に同席、86名の採用を達成。→内田幸一さんが講師のセミナー動画を多数掲載中!
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