
就職ガイダンスの時期から新卒採用を考える|歯科衛生士学生が内定をもらう時期は?
💡こんな方におすすめの記事です!
・学生が見学する医院数を知りたい
・学生が内定をもらう時期を知りたい
ここでは、歯科衛生士学校の学生向けに行われている就職ガイダンスについて説明します。GUPPYがこれまでに養成校や学生を対象に調査したアンケート結果からお伝えします。
歯科衛生士学校が就職ガイダンスを行う時期
対象:歯科衛生士養成校:96校
調査期間:2021年4月21日~4月30日 インターネット調査
就職活動を行うにあたり、歯科衛生士学校向けに学内で就職ガイダンスの開催予定があるか調査を行ったところ、次の結果となりました。開催予定がある学校は、全体(回答数96校)75%となりました。
また、就職ガイダンスの開催時期を調査した結果、
4月 7.3%
5月 8.3%
6月 1.0%
7月 18.8%
8月 12.5%
9月 11.5%
10月 7.3%という結果となりました。
8月の開催は夏休み後と想定すると、
夏休み前に就職ガイダンスを実施している学校は、35.4%
夏休み後の8月、9月で就職ガイダンスを実施する学校は、24%。
10月、11月に開催している就職ガイダンスは、約10%で臨床実習後における開催でした。
夏休み前に就職ガイダンスを行う理由
就職ガイダンスを夏休み前に開催する理由としては、夏休み中に医院見学を促すためです。
夏休み後には臨床実習を控えているため、出来るだけ夏休み中に候補の医院を絞り込み、実習後すぐに面接に臨める、といった流れを作るためでしょう。
夏休み中の医院見学は学生側、医院側、双方にメリットがあります。
平日のほうが見学の時間を確保しやすい
理由としては、患者が多い土日に比べ、平日であれば医院見学を実施する時間を確保できる可能性が高く、しっかりとしたコミュニケーションを取ることができます。人間性を重視した就職活動を行っている学生が多い中、院長やスタッフ、医院全体の雰囲気などを、可能な限り時間を使い知ってもらうことには良い効果があります。
Uターンでの就職も夏休みが鍵
さらに、地方出身でUターン就職を希望している求職者にとって夏休みは、長期で地元に帰ることができるまたとないチャンスになります。地方学生が大都市へ就職したい場合も夏休みにまとめて医院見学を行えるため、学校側で夏休みを利用して医院見学をおこなうよう指導しています。
実際に見学へ行った医院の数は?
次に、学生はどれくらいの軒数の医院見学を行おうと考えているか、そして実際に行った数について調査の結果をみていきましょう。
対象:2022卒の歯科衛生士学生
実施時期:1回目 10月(125名)、2回目 3月(178名)
💡まとめ
志望医院数:就活前は3院以上希望89%、実際は「1院のみ」が最多(27.2%)
【就活前】
22年卒業の歯科衛生士学生に、就活前の2021年10月に見学、面接にへ行く予定の医院数をきいたところ、就活前は3院以上希望が89%となりました。詳しい内訳をみると最も多かったのは3カ所で44.8%でした。
【就活後】
そして、就活後の2022年3月にふたたびアンケートを行った結果、
1~3回で決めた学生が73.6%。うち、1回で決めた学生は27.2%でした。
この結果から、学生は見学に行った医院が良いと感じたら、その他の医院へ見学に行くことはなく、そのまま面接に進んでいるということが分かります。
つまり、2番手、3番手では遅く、最初の見学先となることを目指し採用で有利な状態を作るべきでしょう。
これを可能にするには、夏休み前の早い時期から求人票を学校へ送付・就職サイトへ求人掲載を行い、新卒募集をしている医院であることを周知し、そのうえで積極的にスカウトメールを活用し、どれだけ多くの医院見学の予約・問い合わせを受けられるかが重要になります。
歯科衛生士学生が内定をもらう時期は?
では、学生が内定をもらう時期はいつ頃なのでしょうか。
💡まとめ
就職決定時期:10月が最多、年内内定率は76%(前年比+約10%)
活動開始時期:2022年卒は「特に意識せず」が最多 → 2023年卒は「早く開始したい」が最多へと変化
学校毎に何割の学生が年内に就職先を決定しているか調査したところ、76%が年内に就職先が決まっているという結果となり、最も多いのは10月という結果となりました。
これらを踏まえ考えて見みると、卒業年の1月、2月に求人を出し始めてもすでに就職活動を行う学生の母数が少ないため、新卒を採用するのは厳しいでしょう。さらに2月は国家試験の1か月前となるため、就活をストップさせる学校も多くなりました。
かつては、国家試験後に就活をスタートし、4月に入職出来るように動く学生が多く、短期間勝負が当たり前でした。しかし、時代が変わり、学生の状況も変化しています。こうした変化に応じて採用計画を立てていく必要がるということはご理解いただけたかと思います。
学校での就職サポートとは
学校が就活支援としてどのような取り組みをしているのか調査した結果を紹介します。
『必要と思われる情報を都度発信している』
『定期的に学生に情報発信を行っている』
『希望する学生には個別面談を行っている』
『全ての学生と個別面談を行っている』
という結果が上位にランクインしています。
『すべての学生と個別面談を行っている』と回答した学校が43.8%。個別面談では「どのような就職先を希望しているか」のヒアリングや就活の進捗状況を行うことがメインとなりますが、なかには「どうやって探したらよいか分からない」、「お薦めの歯科医院はどのような医院か」といった質問があるとのことです。
学校が学生に薦めたい歯科医院は?
では、学生からの相談に養成校の先生はどのような歯科医院をお薦めするのでしょうか。
対象:歯科衛生士養成校:96校
調査期間:2021年4月21日~4月30日 インターネット調査
養成校の先生が学生に薦めたくなるような歯科医院の特徴を調査した結果、
『社会保険完備』
『卒業生が働いている』
『離職率が低い』
『研修制度やスキルアップできる環境が充実している』
といった項目が上位に見られます。
また、学校側が新卒を募集している歯科医院に求めることを聞いたところ
『教育研修の充実』
『一定期間の新人教育』
『新卒を教育するスタッフにも教育してほしい』
といった声が多数あり、加えて『労働条件の明示および書面による交付』を求める医院があるという結果になったようです。こちらは労働基準法も規定されており、入職後のトラブルを少なくするためにも、労働条件を明示する必要のある項目です。
長く働けて、教育・研修を行える環境を整えている医院であれば、学校側も安心して学生を送り出せるため、学生に薦めたい歯科医院となります。新卒採用をきっかけに、内定の手続きや研修内容、方法などを見直すきっかけになることでしょう。
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