歯科衛生士の採用はどう行うべき?

歯科衛生士の採用はどう行うべき?

本項では「中途はどうやって採用するの?」というところに焦点をあてていきます。

採用方法


大きく分けて「医院独自での採用募集」と「媒体を利用しての採用募集」この2種類の採用方法があります。


医院独自での採用募集


・医院のサイトに求人情報を掲載する
・知り合いの伝手をいかしてダイレクトに採用活動を行う
・自社の社員に推薦してもらうリファラル採用
・人材紹介会社を利用する


媒体を利用しての採用募集


・転職サイトを利用する
・求人誌やフリーペーパーなどに求人情報を掲載する
・ハローワークに求人情報を掲載する
・企業や大学が主催する合同就職説明会に参加する


医院独自での採用募集では、採用基準に適した欲しい人材を獲得できるというメリットがあります。採用までに時間が掛かる場合があります。
媒体を利用しての採用募集では、幅広く多くの人材へのリーチが可能になります。中途採用の場合、転職サイトの活用する割合が多くみられます。

採用方法ごとのメリット・デメリット


次に採用方法から読み解けるメリット、デメリットなどの詳細について考えていきます。


自社採用(リファラル)

自社採用(リファラル)における最大のメリットは、採用コストが軽減できることにあります。主に自医院のホームページやSNSを活かした募集活動となるので、掲載フォーマットなどにとらわれず、自由に医院の魅力を伝えることが可能となります。


リファラル採用やダイレクトに採用活動を行う場合には、


・今働いている人材に近い職員の採用が望める
・採用担当者の考えに近い人材を採用が望める
・入職後も長く働いてくれる可能性の高い人材を採用が望める


こうしたメリットを上げることができます。


大きなデメリットとしては、採用までに時間がかかるといったところでしょう。
採用ページの作成 ひとつ取ってみても、採用につながる効果的なものを、と考えるなら一朝一夕ではいかないものです。
例え作成できたとしても、該当ページへのアクセスを伸ばすことも容易ではありません。


また、自社採用を成功させるにはSNSなども組み合わせて誘導する必要もあります。院内の人員で運用できるのであれば金銭面でのコストは削減できるものの、通常業務に重ねて、新たな作業コストが生まれるということになります。


これは自社採用に限った話ではありませんが、応募者の対応や採用後のフォローまで一括で担うことになるので、ある程度のノウハウ、経験値がないとうまくいかない可能性が高いといえるでしょう。


求人媒体

次に求人媒体を利用した採用募集を行う場合のメリットデメリットについて。


まずは採用活動をするにあたり、真っ先に思いつくであろうハローワーク。
こちらのメリットとしては、多くの求職者に見てもらえることが一番大きいでしょう。


地方にも多くの窓口が設置されていて、インターネットからも求人情報をみることが可能なため、多くの求職者へアプローチが可能となります。


また、掲載費用がかからず「トライアル雇用助成金」「キャリアアップ助成金」「中途採用等支援助成金」などの助成金制度が整えられているので雇用環境を整えるのに活用できるのでこの点も大きなメリットといえます。


デメリットについてですが、無料で掲載できるため多くの歯科医院で活用されており、求人掲載数が多くなると自社の情報が埋もれてしまう可能性があり、また文字数にも制限があるので、自社のメリットを伝えきることが難しい場合があります。


このことからも、公的機関の媒体を活用する場合のデメリットとなる部分をカバーするために、民間の求人広告も並行して活用するといった必要性が生まれてくるでしょう。


人材紹介サービス

では、民間の人材紹介サービスを利用した場合はどうなのか?


民間の人材サービスのメリットデメリットについてお話しする前に、ここでいう人材紹介サービスの概念とは、厚生労働大臣から有料職業紹介所として許可を受けて求職者に職業を紹介する業態を指すことをご理解ください。


人材紹介サービスとは「採用活動を行う企業」と「求職者」の間を取り持つのが基本的な役割です。求職者のスキルや希望勤務条件などをもとに、医院が求める人材の条件とすり合わせてマッチングを行っていきます。


メリットとしては、キャリアアドバイザーが企業と求職者の間を取り持つ形になるので、企業側が求める条件をあらかじめ伝えておけば、条件にマッチした求職者にアプローチすることができます。


またキャリアアドバイザーが採用活動の多くを代行してくれるため、採用活動にかかる手間が省ける点も大きなメリットといえます。
そして、例えご自身が採用活動のノウハウに乏しいとしても、人材紹介サービスに採用に関する条件を伝えておくだけで、希望にそったマッチング度の高い人材を採用することが可能になるため、有用な選択肢の一つと言えるでしょう。

 
その一方で、人材紹介サービスにもデメリットがあるのも確かです。
一般的には採用が決定した際に手数料が発生する「成果報酬型」が多くみられますが、多くの人材紹介会社は採用手数料として「年収の20~30%程度」かかるケースが多いです。採用した人材の「年収×手数料×人数分の手数料」がかかります。または「歯科衛生士は一律で〇十万円」といった費用となり、とくに多くの人材を募集する際には注意が必要になります。

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記事を書いた人

GUPPY VOICE 編集部
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